6月

 今日から6月。早いもので2023年が半分終わ

ろうとしている。この時期になると私には楽し

みがある。それは我が家の猫の額ほどの庭に咲

き乱れるアガパンサス(和名 紫君子蘭)である。

 アガパンサスはアフリカ原産で丈は大きいも

ので1.5mほどになる。花いろは青紫、白などが

あり、我が家のは「リリプット」という品種に

あたるようだ。真っ直ぐに伸びた茎からいくつ

ものうす青紫いろの筒状の花が一斉に咲く。何

本もの株があるとそれは見事な眺めだ。濃い緑

色の細長い葉が垂れるのに対して真っ直ぐ天に

向かって伸びる茎から放射線状に青紫の花がい

くつも花ひらく様子はほんとうに美しい。

 「そろそろ咲くな〜」と観ていたら、当初植

えた場所から少しずつ北側へ移動してきている

ことに気づいた。移動と言うと変だけれど、北

側の株が元気で大きいのに対し西側のそれに勢

いがなくなって草丈も低くなっていたのだ。ち

ゃんと自分たちが育つのに最適な場所を知って

いるらしい。驚いた。

 けれども確かに、人間が最適と思って植えた

場所でもその植物にとって環境が合わなければ

枯れてしまうこともあるのだから自然なことな

のだ。植物が自分で生きやすい場所にいようと

するのだから私たち人間も生きやすい所で咲け

ばいいのだと改めて教わった気がする。自然に

気づかされることは多い。それは私たち人間が

不自然に生きていることを教えてくれるような

ことだと思った。

 今、まだ花の蕾は固く閉ざしていてこれから

いよいよ一斉に咲くその準備をしている。今年

も綺麗に咲いてくれるのが本当に楽しみだ☺️